ライカMマウントのレンジファインダーカメラ。ただしレンジファインダーを搭載しない機種もある。フランジバックは27.8mmとバルナック型と比較してちょうど1mm短く、1mm厚のアダプターを使用しライカLマウントのレンズも使用できる
ライカM3(Leica M3 、1954年) - 1954年のフォトキナで発表された。新型のMマウントを備えバヨネット式にて迅速なレンズ交換が出来、50mmのファインダー枠が常時表示され、装着したレンズに従って90mm、135mmのファインダー枠が自動で表示される。ファインダー枠はパララックスを自動補正する。ファインダーは等倍とする資料も多いが0.91×である[6]。レチナ式のレバー巻上により迅速に巻上できる。一軸不回転ダイヤルを備えて迅速にシャッター速度が設定できる。裏蓋が一部開き、フィルム装填が迅速簡単になった。スプールを抜くとフィルムカウンターは自動で復帰する。広角レンズを使用する際は焦点距離35mmのレンズにある「眼鏡付き」のレンズを使用するか、外付ファインダーを使用する。当初は「2ストローク」と呼ばれる二回巻き上げ方式、シャッタースピードは国際系列の11スピードであった。1955年シリアルナンバー785801から手動でブライトフレームを選択できるレバー[7]が付き、1957年シリアルナンバー854001から倍数系列の12スピード、1958年シリアルナンバー919251以降「1ストローク」と呼ばれる一回巻き上げが可能になっている[8]。
ライカMP(Leica MP 、1956年) - ピストルレバー式のラピッドワインダー「ライカビットMP」を備えるライカM3の特殊型。元々アルフレッド・アイゼンシュテット、デビッド・ダグラス・ダンカンら有名報道カメラマンのリクエストに応じて開発され後に市販されたが数が約450台と少なく珍品である。後に単体発売されたライカビットMPはライカM2、ライカM1には装着できるがライカM3には装着できない。セルフタイマーが省略されている。
ライカM2(Leica M2 、1958年) - 35mm、50mm、90mmのファインダー枠を備える。これに伴いファインダー倍率は0.72×に低下し、それに伴い有効基線長も51.4mmに短くなっている。フィルムカウンタ−が手動。ライカM3の廉価版とも言われたが実際にはあまり価格は変わらず、一般には広角型として扱われた。以降ほとんどのモデルのファインダーはライカM2のファインダーを基本とする。当初セルフタイマーは装備されなかったがシリアルナンバー949101からアメリカ向けには装備されるようになり、1960年シリアルナンバー1004151からは全数が装備した。ライカビットMPが使用できる。
ライカM2-R(Leica M2-R 、1966年発売) - ライカM2末期にラピッドローディング機構を組み込んだマイナーチェンジ型。軍艦部にある機種名は「M2」のみ刻印された個体と「M2-R」と刻印された個体がある。アメリカ軍KS15-4として製造されたがキャンセルになり市場に流れて話題になり、後にニューヨークライツがドイツ本社に同じ物を発注した。
ライカMP2(Leica MP2 、1958年発売) - ライカM2にフィルム巻き上げ用モーターを組み込んだモデルで製造台数約27台。連射性能は3コマ/秒セルフタイマーが省略されている。
ライカM1(Leica M1 、1959年発売) - ライカM2から距離計とファインダーセレクターレバーを除いたもの。ファインダー枠は35mmと50mmで両方が常時表示される。パララックス自動補正。セルフタイマーは装備しない。製造台数9650台。ライカビットMPが使用できる。
ライカMD(Leica MD 、1963年発売) - ライカM1からさらにファインダーを除いた機種、バルナックライカで言えばI系列であるが、大きさはライカM2と変わらない。画面の端にデータ記録用のスリットが設けられている。Dはドキュメンテーションのイニシャルという。
ライカMDa(Leica MDa 、1966年発売) - ライカMDの後継機種でありベースがライカM4になっている[9]。フィルム巻き上げレバーが万能複写装置IIa型と干渉するという理由ですぐにライカM2と同型にされた。画面の端にデータ記録用のスリットが設けられている。
ライカM4(Leica M4 、1967年6月発売) - ファインダ−は基本的にライカM2を踏襲したが135mmのファインダー枠も装備された。装着されたレンズに従って自動で35/135mm、50mm、90mmの枠を切り替える。巻上レバーにプラスチック製の指当てがつき、巻戻はクランクに改良されたライカメーターMR装着時でも楽に巻き戻せるよう斜めに取り付けられている。。ボディー色は当初はクロームと、少数の焼付ブラック、西ドイツ軍向けに31台のみ生産されたオリーブがあった。ライカM5の不評を受けてカナダライツにて再生産された製品はボディー色がブラッククローム。裏蓋を開くとフィルムカウンターが自動リセットされる。1975年に50周年記念モデルが1750台生産された[10]。
ライカM4-M(Leica M4-M 1968年発売) - ライカM4をニューヨークライツが発売したモーター装着対応とした型。対応するためラピッドローディング機構は外された。軍艦部の刻印は「M4-M」と「M4-MOT」がある。
ライカM5(Leica M5 、1971年発売) - TTL露出計を装備する。それまでの端正なデザインを壊した大型のカメラで「弁当箱」と揶揄され発売当初は不人気だったが、製造中止後しばらく経ってから人気が出た。異形に見えるがファインダー系は以前のものを踏襲している。50周年記念モデルが1750台生産された[11]。露出計受光部はレンズ装着を感知してフィルム前面に降りて来て、シャッターレリーズすると上がる。
ライカCL(Leica CL 、1973年発売) - 提携先であったミノルタからのOEM。機能的にはライカM5を小型軽量化したもの。日本ではライツミノルタCLとして販売された。後継のミノルタCLEはOEM化されなかった。ドイツ国内では999マルクで販売され雑誌などで「1000マルクを切った最初のライカ」として宣伝されていた。露出計受光部はフィルムを巻き上げるとフィルム前面に降りて来て、シャッターレリーズすると上がる。1975年に50周年記念モデルが3500台販売された[12]。
ライカM4-2(Leica M4-2 、1978年発売) - 1974年ウィルドへの売却に伴う混乱の中、1976年のフォトキナで発表された。ライカM4のマイナーチェンジモデルで、ホットシューが装備されセルフタイマーが省略された。ライカワインダーM4-2が使用できる。
ライカMD-2(Leica MD-2 、1980年発売) - 1976年発表。ライカMDaの後継機種でありベースがライカM4-2になっている。画面の端にデータ記録用のスリットが設けられている。
ライカMD-22(Leica MD-22 ) - 1976年ライカMD-2と同時に発表された。ライカMD-2のハーフ判仕様。カタログに記載されコードナンバーも与えられていたにも拘らず発売されず、その後試作品さえ確認されていない。
ライカM4-P(Leica M4-P 、1981年発売) - 1980年のフォトキナで発表された。28ミリと75ミリのファインダー枠が加わり、装着されたレンズに従って自動で50/75mm、28/90mm、35/135mmの枠を切り替える。組み合わされるワインダーは当初ライカワインダーM4-P、後にライカM6と共用のライカワインダーM。
ライカM6(Leica M6、1984年発売) - 1984年フォトキナで発表。ライカM4時代のデザインのままTTL露出計を組み込んでいる。すなわちライカM5発売時のクレームにようやく応えた形となった。
ライカM6J(Leica M6J、1994年発売) - 1994年フォトキナで発表。ライカM3発売40周年を記念して1640台が生産された。外観はライカM3に似せてあるが巻き戻しは斜めクランク。露出計もライカM6と同様装備する。ファインダーはライカM3の0.91×でもライカM2からライカM6まで使用されて来た0.72×でもない0.85×。ファインダー枠は35/135mm、50mm、90mm。
ライカM6 0.85(Leica M6 0.85 、1998年発売) - ライカM6のファインダーを0.85×にした。ファインダー枠は35/135mm、50/75mm、90mm。
ライカM6TTL(Leica M6TTL 、1998年発売) - TTLフラッシュに対応した。
ライカM7(Leica M7 、2002年発売) - 絞り優先AEを装備した電子シャッター機。
ライカ新MP(Leica MP 、2003年発売)
ライカM8(Leica M8 、2006年発売) - M型初のデジタルカメラ。金属幕・縦走りシャッター機。
ライカM8.2(Leica M8.2 、2008年発売) - M8をベースに静粛になった金属幕・縦走りシャッターを搭載(ただし最高シャッタースピードはM8の8000分の1秒から4000分の1秒に低下した)。背面液晶カバーにサファイア硝子を使用。
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